part1: 入社の理由
学生時代に経験した西日本豪雨災害
電柱の上で作業する姿に感銘を受けた
中電工を知ったきっかけは、2018年に起こった西日本豪雨災害です。祖父の家が水害で浸水し、当時大学生だった私はその片付けを手伝いに祖父の家を訪れていました。ちょうどそのとき、近くで中電工の方が電柱の復旧作業をしていて、高所で真剣に作業している姿がとてもかっこよく見えたんです。それまで、将来は車のディーラーになりたいと考えていたので、大きな進路変更ですよね(笑)。
電気は現代において必要不可欠なものであり、私の所属する配電工事部門は、実際に電柱からお客さまのもとへ電気を送るという、ほかの企業ではできない電力供給を支える業務を行っています。災害復旧時はもちろん、中電工がインフラの根幹を支える重要な役割を果たしていることを実感しています。
part2: 現在の仕事とやりがい
復旧を待っている人のために
明かりがともったときの
「ありがとう」が何よりうれしい
入社して5年間は、柱上作業員として現場作業に従事していました。文系出身で電気の知識はまったくありませんでしたが、半年間の新入社員研修で基礎的な知識はしっかり身につけることができました。この期間中に、第二種電気工事士や高所作業車技能の資格も取得しました。
研修後は広島中部支社の配電工事課に配属されました。5名チームで現場を回るのですが、配属の翌日には現場に出向き、上司や先輩と一緒に作業しながら覚えていった感じですね。わからないことはすぐ確認し、メモを取り、大事なことは復唱し、常に安全な作業ができるよう心掛けていました。
今年7月に現場を離れ、手配補佐という事務所内の業務に異動に。停電作業などの計画書を入力したり、作業現場に必要な警備員の手配、現場で使用する電線やがいしの材料選択を行ったり、今までの経験を生かしながら新しい仕事に向き合っています。
この仕事の醍醐味はやはり、作業が終わって明かりがともり、お客さまから「ありがとう」の言葉をいただく瞬間でしょう。ある猛暑で大雨の日、倒木で停電になったお客さまの復旧作業を行ったことがあります。予期せぬ停電でお客さまは一刻も早く電気を使いたい状況です。電線の張り替え作業を終え無事通電が確認できたとき、お客さまは大喜びで「悪天候の中ありがとう!」と、とても感謝していただきました。この仕事をしていて良かったと感じた瞬間ですね。
part3: 印象に残っているエピソード
一つひとつの確認を怠らない
ミスを失くして一人前に!
まだ入社1年目の頃、山の中の現場で老朽化した電線を張り替える作業を行っていた際に、ラチェットと呼ばれる工具を現場に忘れてきてしまったことがあるんです。会社に戻ってきた後にラチェットがないことに気づき、現場まで急いで探しに戻りました。幸い作業した電柱の近くに落ちていて事なきを得たのですが、これがもっと大きなものであれば事故やけがを引き起こす可能性もありますし、毎日使う大事な道具なので失くしてしまうと仕事になりません。この仕事は小さなミスが大きな事故につながるので、危ないと思ったら必ず立ち止まって考えるよう意識するようになりましたね。
また現場で経験を積む中で徐々に作業の段取りや方法がわかるようになり、自分の考えていた通りに停電作業が進んで、先輩に褒めてもらったときはうれしかったです。配電工事部はどちらかというと体育会系ですが、聞けばなんでも教えてくれますし、上下関係も厳しくありません。大企業ということで堅苦しいイメージもあるかもしれませんが、プライベートの相談に乗ってもらったり、明るくコミュニケーションがとりやすい職場ですよ。