人的資本の投資・活用
人材育成方針、社内環境整備方針
人的資本の位置づけ
企業が持続的な成長を遂げるためには、変化する時代を的確に捉え、常に新たな価値を模索し創造し続けることが肝要であると考えています。当社においては、従来から「人」を企業価値の源泉と位置づけ、最も重要な財産であるとの認識に立って採用から育成までを体系的に取り組んでいます。
今後は更に、多様な個性や価値観を持った人材が共通の目標に向かって共に連携し合い、新しい価値の創造に向けて自らが主体的に考え、進んで変革にチャレンジできる職場環境・育成環境の整備に努めていきます。
人材戦略と人的資本投資
当社における人材戦略は、『人材育成方針』に基づく「要員計画」や「人材開発研修計画」の策定と実行、『社内環境整備方針』に基づく働き方改革や女性活躍推進等の委員会活動、安全・健康の取り組みや各種制度の充実など、多様な項目にわたっています。労働集約型企業である当社が持続的な成長を遂げるためには、こうした人的資本に対する投資をしっかりと行い、複合的に機能させることで求める人材像を着実に具現化させていくことが重要であると認識しています。
- 人材育成方針
- 「求める人材像」の具現化に向け、良識ある社会人・企業人たるために必要な教育から高度専門スキルの習得まで、OJTとOFF-JTを効果的に組み合わせながら、計画的な人材育成に取り組む。
- 社内環境整備方針
- 安全や健康の確保とコンプライアンスの徹底はもとより、働き方改革やダイバーシティの推進に努め、従業員一人ひとりが誇りと歓びを持って働ける職場環境づくりに取り組む。
人的資本の投資・情報開示
採用
計画 | 実績 | 充足率 | |
---|---|---|---|
大学※ | 90 | 81 | 90.0% |
高校 | 60 | 54 | 90.0% |
計 | 150 | 135 | 90.0% |
- 大学院、高専、短大、専門学校を含む
- 1人当たり採用コスト:137千円/年
育成
- 毎年度策定する人材開発研修計画に基づき、若年層研修・階層別研修・専門スキル教育など、年間約200研修を実施している。
- 入社から3年間(事務系は2年間)を育成期間と位置づけ、①社会人・企業人としての人間形成、②自己啓発意識の醸成、③一貫した業務処理・施工管理の流れの習得を主眼にOJTを主体とした早期育成に努めている。
- 新入社員基礎教育期間
-
- 事務:(1年目)2週間程度、(2年目)1週間程度
- 営業・屋内電気・空調管・情報通信:(1年目)4か月程度、(2年目)2~3週間、(3年目)2~3日間
- 配電線・送変電:(1年目)6か月程度、(2年目)1週間、(3年目)1~2週間
- 社員のエンゲージメント向上のため、OJT、OFF-JT、自己啓発を通じ、それぞれの立場に必要なスキルやノウハウをブラッシュアップしている。
- 技術開発部を設置し、産学連携による技術開発や専門教育の実施などにより、知財・無形資産の創出・活用を推進する人材の育成に努めている。
スキル/経験(有資格者)
資格保有状況(2023年3月現在)
博士号(工学系)2人
技術士(総合技術士)3人、(電気電子)45人、(衛生工学)17人、(情報工学)1人
〈電 気〉 :電気工事施工管理技士(1・2級)1,215人、電気主任技術者(1~3種)240人
〈空調管〉 :管工事施工管理技士(1・2級)305人、空気調和・衛生工学会設備士89人
〈通 信〉 :電気通信工事施工管理技士(1・2級)116人、電気通信主任技術者(伝送交換・線路)32人
〈計 装〉 :計装士(1・2級)153人
〈土 木〉 :土木施工管理技士(1・2級)194人
〈建 築〉 :建築士(1・2級)14人、建築設備士78人
ダイバーシティ/育児休暇
- ダイバーシティ&インクルージョンの重要性を理解し、互いに協調しながら成長し合う組織風土の醸成に努めるとともに、多様な考え方や価 値観を組織の強みとして受け入れ、活用することでエンゲージメントの高い活力溢れる職場環境づくりに取り組んでいる。
- 女性管理職比率:3.5% ※管理職には「係長」「主任」を含む
- 女性採用比率 :7.8%
- 障がい者雇用率:2.7%
- 育児休業取得率:男性16.6%(66.9%※)女性100% ※()内は育児目的休暇を含む取得率
- 男女の賃金格差
男女の賃金の差異(男性の平均年間賃金に対する女性の平均年間賃金の割合)
対象期間:2022事業年度(2022年4月1日から2023年3月31日まで)
全労働者 | 77.3% |
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正規雇用労働者 | 80.4% |
パート・有期労働者 | 61.5% |
安全
- 安全実習棟を設置し、さまざまな現場で身近に起こり得る危険を疑似体験することにより、従業員の危険感受性を高め、安全意識の向上を図っている。
- 安全衛生強調旬間(2回/年)を設定し、本店役員および役付執行役員による事業場視察などを実施している。
- 無災害事業場表彰の実施(20万時間毎100万時間まで)。
- 「安全意識」を人事評定項目の一つとして設定している。
女性活躍推進への取り組み
「えるぼし」の認定について
えるぼし認定を受けた企業は広島県内では20社目、中国5県の建設業で社員が1,000人を超える規模の企業では当社が初の認定となりました。
※「えるぼし」とは「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」に基づき、女性の活躍推進に関する状況などが優良な企業を認定する制度です。採用されてから仕事をしていくうえで、女性が能力を発揮しやすい職場環境であるかどうかという観点から、
・採用 ・継続就業 ・労働時間等の働き方 ・管理職比率 ・多様なキャリアコース
の5つの評価項目が定められています。
行動計画の策定・届出等を行った企業のうち、一定の基準を満たし、女性の活躍推進に関する取り組みの実施状況が優良な企業は、都道府県労働局への申請により、厚生労働大臣の認定(3つ星、2つ星、1つ星)を受けることができます。
認定について、当社は「継続就業」「労働時間等の働き方」「多様なキャリアコース」の3項目を満たし、3段階中2段階目(2つ星)に認定されました。
株式会社中電工 行動計画
当社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(通称、女性活躍推進法)に基づき、
女性の活躍推進を通じて、男女が共に自身の個性や能力を十分に活かせる職場環境の整備を進めるため、次のとおり行動計画を策定しました。
- 計画期間
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2021年4月1日~2025年3月31日(4年間)
- 当社の課題
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- 女性管理職の継続的で着実な登用
- 女性社員の継続的で着実な採用
- 男性社員の積極的な育児参加
- 目標と取り組み内容
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目標1:2024年度における管理職※に占める女性比率4.5%以上※管理職:主任以上の役職配置者
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- <取組内容>
- 以下により女性社員の役職登用を推進する
- 短期的取組 :
- 引き続き能力・資質を有する女性社員の登用を着実に進める
- 中長期的取組:
- ①女性社員に向けた、管理職を目指す意識の醸成やキャリアアップに資する研修・教育を継続的に実施する
②上司などの支援・指導により、着実に次世代管理職(課長以上のより高度な管理業務に従事し得る女性社員)を育成する
- 目標2:毎年の女性採用比率5.0%以上(うち技術職2.0%以上)
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- <取組内容>
- 以下により応募者の拡大を推進する
- 短期的取組 :
- 職種・業界への理解を深めるため、女子学生向けパンフレットを活用するとともに、女子学生と若手女性社員との意見交換会の開催を拡充する
- 中長期的取組:
- ①技術系職種への志望動機を高めるため、ロールモデルとなる女性技術者を着実に育成する
②女性活躍に積極的に取り組む企業として認知されるよう、女性管理職の登用を着実に進める
- 目標3:2024年度における男性社員の育児休業取得率2.0%以上、平均取得期間1週間以上
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- <取組内容>
- 以下により男性社員の育児休業取得を推進する。なお、取得率が高い女性社員については引き続き取得を推進する
- 短期的取組 :
- 男性社員が利用できる育児休業制度等について社員の理解を深め利用促進を図る
- 中長期的取組:
- ①男性社員が利用しやすい制度の導入や職場風土醸成の取り組みを推進する
②育児休業取得のメリットや効果の理解を促進するため、今後育児休業の対象となりうる男性社員および管理職向けの研修を実施する
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- 女性活躍推進機関の設置
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本行動計画の推進組織として「女性活躍推進委員会」を設置する
- 行動計画実績
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2021年度 2022年度 2023年度 1.管理職(主任以上)に
占める女性の割合3.5% 3.5% 3.5% 2.定期採用者に占める
女性の割合(うち技術系)7.2%(3.6%) 7.8%(5.2%) 6.8%(4.5%) 3.男女別の育児休業取得率
および平均取得期間男性:2.1% 23日
女性:100% 442日男性:16.6% 31日
女性:100% 429日男性:23.8% 36日
女性:66.7% 332日4.男性労働者の
育児休業等取得率49.3% 66.9% 69.5% ※ 1.は7月1日、2は3月1日、3・4は3月末時点の数値。
※ 3.は該当年度内に「育児休業をした労働者数÷出産した労働者(または配偶者)数」で算出。
※ 4.は育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したもの。賃金格差・管理職比率等その他の情報は 「女性の活躍推進企業 データベース」※をご覧ください。
- 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」に基づき、各企業が策定した行動計画や自社の女性の活躍に関する状況を公表するサイト
女性活躍に関する情報公開
女性技術者の活躍
研修・意見交換会の開催
「リコチャレ(理工チャレンジ)」の開催
募集は終了しました。ご応募ありがとうございました。
「夏休みお仕事体験in中電工」を開催しました!(2023年8月)
「リコチャレ」とは内閣府男女共同参画局が中心となって行っている取り組みです。 「女子中高生・女子学生の皆さんが、理工系分野に興味・関心を持ち、将来の自分をしっかりイメージして進路選択(チャレンジ)することを応援する」という開催趣旨に当社も賛同し、2015年度から開催しています。
今年度は、スマートフォン等通信機器のWi-Fi 環境設定や、通信用鉄塔の点検に使用するドローン操作といった情報通信にかかわる仕事体験、安全実習棟の「低圧感電体験」やVRによる「足場からの墜落」体験、女性技術者との座談会を行いました。
参加された学生の皆さんからは「これから情報や電気に触れる際は、今日の学びや体験を思い出して活かしていきたい」「落下や感電などの体験できる施設があって驚いた」「当たり前に使っていたが、電気はたくさんの人のおかげで使えていることがわかった」などの感想をいただきました。
今後も、ライフラインを守り皆さんのあたり前の日常を支える私たちの仕事を、少しでも知っていただくとともに、参加を機に建設業界・設備工事業界への関心を深めていただけるイベントを開催していきたいと思います。
学生の皆さん、ご同行くださった保護者の皆さま、ご参加いただきありがとうございました。
頑張ってます!中電工女子!
- 所属
- 鳥取統括支社 配電工事課(2022年7月)
日々教えていただいたことを書き溜めて
配電見積業務担当教育に参加しました!
現在の仕事内容
工事票の竣工報告(配電線)を主に行っています。
仕事をしていく上で心がけていること
現場作業を経験していない分、材料や工事のことについて知識が不足しているので、報告で迷う箇所はすぐ確認して進めるようにしています。また、報告用のメモを作ってそこに日々教えていただいたことを書き溜めて活用しています。
今回教育に参加した感想と今後の目標について
初めて教育に参加させていただきました。最初は緊張しましたが、普段見積をされている方がどのような流れで業務をされているのか知ることができて良い経験だったと思います。今後も参加できる教育があれば参加したいと思います。
皆さんにひと言
まだまだ至らないところはたくさんありますが、皆さんについていけるよう頑張りますので今後もよろしくお願いします。
- 所属
- 浜田営業所 配電工事課(2022年7月)
迅速かつ丁寧な業務処理を
配電見積業務担当教育に参加しました!
現在の仕事内容
配電線工事事務をしています。
仕事をしていく上で心がけていること
迅速かつ丁寧な業務処理を心がけています。
今回教育に参加した感想と今後の目標について
教育初参加でした。実務経験はありましたが、今回のような実践型の教育を受講できたことで再確認、再発見と勉強になりました。受講できて良かったです。今後の目標ですが、教育で得た知識も含め事務処理担当者の育成をしていきたいと思います。
皆さんにひと言
日々の業務お疲さまです。覚えていかないといけないことが増えていくばかりですが日々精進していきましょう。
- 所属
- 設計部(2020年7月)
仕事の質を上げ、頼られる存在に
現在の仕事内容
空調管工事の設計・積算をしています。
仕事をしていく上でこころがけていること
社内の方や設計事務所の方との日々のやりとりの中で、細かいことも忘れないよう常にメモをとるようにしています。
今後の目標
4月に育休から復帰し、現在時短勤務で仕事をしていますが、毎日時間に追われ仕事をこなしているような現状です。
今後は一つひとつ丁寧に、仕事の質を上げていき、皆さんに頼られるような存在になっていきたいです。
皆さんにひと言
仕事と家庭の両立は大変ですが、周りの方々が助けてくださるので前向きに頑張れています。
皆さんも頑張っていきましょう!